名前と顔を覚えるのが苦手です
私は昔から、人の顔と名前を覚えるのが苦手だった。
TVでタレントや若いアイドルが出てきてたら、顔と名前を一致させるのが難しい。
<娘と一緒にTVを見ている時>
私「あ~これ今人気の○○だっけ?」
娘「全然ッ 違うよ。どこが?」(真顔)
私「・・・そうか。すまん」
推しのアイドルの名前を間違うと、娘が不機嫌になるので気を遣う。
今まで父親に懐いていた娘は反抗期に入り、
私の顔をみると
ぷぃっと部屋に戻ってしまうことが多くなった。
私も黙っておけばよいのだが、反抗期の娘との会話がこれ以上減るのは寂しい。
そこで名前を聞くときに少し工夫をするようにした。
私「あ~渡辺直美ちゃん、久しぶりに見ると、痩せたね」
娘「なんでやねん ○○ちゃんや」(笑顔)
渡辺直美さんは日本人の全女性の顔の特徴を兼ね備えており、日本人女性は全て渡辺直美さんから派生したと言っても過言ではない
渡辺直美さん:女性の進化系統図の始祖 |
渡辺直美さんにキーワードを組み合わせれば、全ての俳優、アイドルと一致させることが可能である
<大ワード>
痩せた、太った、綺麗になった、可愛くなった、年を取った、若くなった、背が伸びた縮んだ、足が伸びた、腕が伸びた、日焼けした
<中ワード>
散髪に行った、化粧をした、歌が上手くなった、制服を着た、運動が得意になった
<小ワード>
寿司職人になった、英単語を覚えた、ライザップで鍛えた、クワガタを見つけた、面積の小さい水着を付けた、魔法が使える、天龍と戦った、インドで修業した
渡辺直美さんは、東京オリンピックの開会式で予定の演出が問題となってしまい、出演は実現しなかったが、クリエイティブディレクターの意図は理解できる。
渡辺直美さんは、世界的に普遍的な顔であるため、「共通の知り合い」の様で馴染み易いのだ。
コロナ禍で失ったもの
コロナで緊急事態宣言が発令されている時に、職場でマスクの着用が義務図けられた。
製造現場、休憩場所、食堂はもちろん、会議室や執務室でもマスク着用となり、ソーシャルディスタンスを守るために、対面の席は原則禁止、隣同士の席にはアクリル板が設置され、飲み会も禁止となった。
マスク着用の煩わしさは、息苦しいことだけではない。
マスクを着用することで他人の顔や表情がわかりづらくなった。
製造現場はヘルメットやヘアキャップ着用がルールとなっているため、マスクを着用されると目元しか見えなくなる。
遠目から見ると顔の判断は困難で、声と背格好、歩き方等の情報から総合的に判断するしかない。
また、部下と会話をしていても、マスクで表情がわかりずらいので、どう受け止められたのか、何を考えているのか迷うことも多かった。
2023年3月13日にマスクの着用が個人の判断に委ねられる
職場では、現場のマスクの着用と入退出の際のアルコール消毒は継続されているが、6月に入ってから休憩室や執務室でマスク着用の緩和がされた。
職場で常時マスク着用の煩わしさから、解放されたある日のこと
朝に休憩室に入ると、いかつい顔の青年達が大声で笑いながら雑談していた。
誰だろう?騒ぐなら自分の部署の休憩室に帰りなよ・・
居心地悪いなぁと思いながら、冷蔵庫から飲料水を取り出そうとすると
「おはようございます! 今日は早いっすね!」
いきなり元気な挨拶をされて驚いた。
あっ、この声は部下だ。
そういえば、コロナ禍の最中に入社した、新人のマスクを取った顔をまともに見たことがない。
最初は誰だかわからず、思考停止に陥った。
新人の部下達は、いつもどうりに私に話しかけるが、私の頭が情報を処理するのに時間が掛かり、その場は「はい おはよう」としか返事ができなかった。
顔は覚えているが名前が出てこない時、名前を思い出した後のコミュニケーションに障害は無い。
しかし、顔を知らないで名前を知っている場合は、相手を「知り合い」だと認識するのに時間が掛かるのだ。
顔の認識がコミュニケーションで大きな要素を占めることに気付いた。
最後に
相手の事はよく知っていると思い込んでいたが、コロナ禍で人との本来のコミュニケーションが奪われていたことが改めてわかった。
これからは、奪われていたものを取り戻していかなければならない
一番難しいのは顔も名前もよく知っている相手だ。
今年の夏は、コロナで行くのに躊躇した、USJに娘を連れて行ってあげよう
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