オレンジ色のポピーに似た花「ナガミヒナゲシ」が大嫌いな理由

2022/10/09

エッセイ 家族

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春から初夏にかけて、公園や団地の植え込みに「ナガミヒナゲシ」が咲くようになりました。

小さい頃には咲いていなかった外来植物で、関西でも勢力を伸ばしており、幹線道路や駐車場の植え込みにオレンジの可憐な花を咲かせています。

綺麗な花なのですが・・・私は恐怖を感じてしまいます。

ナガミヒナゲシ

危険な外来種「ナガミヒナゲシ」の驚くべき繁殖能力

ナガミヒナゲシの長実

ナガミヒナゲシの種の数が多すぎる

一個体に100個あまりの実ができ、一つの実に約1600個の種子が入っています。

100×1600≒160000 恐ろしい数です。

一個体が最大で16万の種子を周囲にまき散らし、さらに種子の大きさが約0.5~0.6mmでとても小さいため、自動車のタイヤや靴底に付着して種を拡散させていきます。

ナガミヒナゲシは邪魔者は許さない

ナガミヒナゲシの他の植物の根が伸長するのを抑える物質が出ています。そのため周囲の草たちの生育をおさえて、どんどん生息域を広げていくことができるのです。

ナガミヒナゲシは外敵を有毒成分で寄せ付けない

ナガミヒナゲシにはアルカロイド性の毒性成分が含有されており、見つけた際には注意が必要です。

害虫や動物から身を守るための植物毒のため、素手で茎を触ったり折ったりすると、手がかぶれるおそれがあり、お子さんが花を摘む時は注意が必要です。

全国に生息地を広げている現在は「生態系等に大きな影響を与える外来植物」として、各自治体からも危険性が周知されています。

タンポポの数が激減している

隅でひっそりと咲く 二ホンタンポポ

春から初夏にかけて河川敷や公園でよく見る植物はタンポポでした。

私の近所の河川敷や公園はナガミヒナゲシが生息範囲を広げて、タンポポは隅でひっそりと咲くようになりました。

ナガミヒナゲシの繁殖力がタンポポを凌駕している為、いずれタンポポは淘汰されるのではないかと心配しています。

小学校の卒業式での出来事


小学6年生の頃、私は問題児童であった

「不登校、勉強できない、集団行動を取れない」

問題児童の悪連3コンボを備えていた。

小学校4年迄は友達は多かったが、環境が変化していくにつれて、仲の良かった友達とは疎遠となり、私の心は荒んでしまった。

小学校時代に心が荒んだ理由

小学生の高学年になると、遊びに変化が生じた。

みんなでファミコンをしたり、自転車で隣町のグラウンドに行って本格的にサッカーや野球をすることが多くなった。

私の家は極貧で、ファミコン、自転車、スポーツ用具を買ってもらえず、友達と一緒に楽しめなくなった。

また、小学6年生になると受験を控えて塾で勉強したり、野球やサッカーのクラブチームに入って本格的にスポーツをやったり、将来の目標に向かっていく友達が多くなる。

勉強のできない貧乏な私を、友達が憐れみの目で見ている気がした。

それからは、他の悪ガキ連中と遊ぶようになった。

学校に空気銃を持ち込んで撃ち合いをしたり、クラスで人気の女子が牛乳を飲んでいる時に笑わして「チャラリー 鼻から牛乳」と悪戯をして気分を紛らわす。

「くだらない」

「本当にくだらない」

そして、学校に行かなくなった

学校に行くと称して、野山で寝ころんで遊んでいた。

母は叱りもせず「それが好きならそうしないさい」と言うだけだった。

卒業式は行かないことに決めていたが・・

母からは卒業式は必ず行きなさいと何度も言われた。

「恥ずかしいから、絶対に卒業式来ないでくれ」と念を押して、渋々卒業式に出席することにした。

卒業式は苦痛だった。

卒業式は寒い体育館の中で長時間やるので鼻水が垂れてくる。滝の様に鼻水が垂れてくるので、ティッシュを丸めて鼻に詰めていた。

「早く終わってくれ」

学校の思い出などを次々語る友達の呼びかけを冷めた目で見ていた。

「楽しんで良かったな」

終盤になって席に座ることが出来た。

後ろを振り返ったが保護者席の中に母の姿がなかったので安心した。

保護者からサプライズ

卒業式の最後に母親たちが子供の為にコーラスをするらしい。黒と白の衣装に着替えた卒業生の母親たちがゾロゾロと壇上に上がって行く


その中に母の姿があった!


私は驚いた

母が来ていたことに驚いたのではない

「いつ練習していたんだ?」

「そんな素振りは家でしていなかった!」

コーラスの歌は【たんぽぽ】だった

どんな花より たんぽぽの花をあなたに贈りましょう
冷たい風と雪の中でも 春には花を咲かせる 
たんぽぽのようになりなさい
部屋に咲いている薔薇を羨むよりも
心に咲いた花を大切にしなさい

コーラスの最中、私は顔を上げれなかった

歌が終わるまで拳を握りしめて、体育館の床面のタイル模様をずっと見ていた

卒業式が終わり、家に帰ると母はいつもどおり夕食の支度をしている。

「卒業式どうだった?寒かったでしょう」

「普通」

「今日は寒いからお鍋にしたよ」

母は卒業式でコーラスしたことを私には言わなかったし、私も何も聞かなかった。

あれから30年の月日が流れた

私は結婚して家族が5人になった。

母は田舎で父と一緒に商売をして細々と暮らしている。

母の髪は白髪で真っ白くなった。

元気なうちに旅行したいと言っているので、コロナが落ち着いたら念願の和歌山に、私の家族と一緒に旅行させてあげたい。



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