前回、2月に昇級試験を受けてきました。
面接でズダボロになって落ち込んでから1ヵ月。様々な情報や憶測が飛び交う中、ぬか喜びしたり、不安になったりして、状況に振り回されてきました。
2月の中旬に試験を受けたので、例年なら3月初旬には通知が来ていたようですが、今回は3月中旬になっても通知がきません。
どうなっているのでしょうか?
昇級試験の面接でボロボロになり落ち込んだ話
「昇進」と「昇級」の違い
「昇進」と「昇級」は別です。
何故、このような区別があるのかというと、大企業は年功序列が残っているからです。
新卒で20年勤続を続けていたベテランは「昇進」で役職が上がり、役職手当が付きます。
ホワイト企業は誰も辞めようとはしません。
上司の席が空かない限り昇進はできないため、能力のある人から不満が出ます。そこで「昇級」のシステムがあるのです。
昇進は役職手当であるのに対し、昇級は技能手当てになります。
中途採用で能力が高い人や、若手実力者は「昇級」で給料を上げてバランスを取っています。つまり、役職が上でも、等級が高い部下の方が給料が良いことがあるのです。
今回の昇級に関する思い
私が今回受けた社員等級は上級で、給料の基本給のベースが3万円上乗せされ、ボーナス額も大幅に上がります。
私は中途採用者で運よく大企業に転職するまでは、ブラック企業を転々としため、家族に貧しい暮らしをさせてきました。
団地住まいで預金が無く、泊りがけの家族旅行にも行っていません。
40代後半になり、大企業でコツコツ昇級を重ねて、やっと人並みの生活を手に入れることができました。これからは、子供の進学、家族旅行、家も購入するために更にお金が必要です。
定年までの15年間で課長クラスに出世するのが目標です。そのために、家に仕事を持ち込んで徹夜で勉強していたこともあります。コスト削減や品質向上等、成果がでるまで懸命に仕事をしてきました。
上司はそんな私の努力を知っていて推薦してくれたのでしょう。
不合格になると再チャレンジは最低でも2年後になります。諸先輩方で不合格でやる気を失ってズルズルと一線から退いた人を何人も見てきました。
私には時間が残されていません。
チャンスを逃すことはできなないのです。
昇級試験の合否結果が遅い
上司が言うには、本年度は新規採用の募集を抑える傾向になっており、昇級試験も非常に厳しい精査が行われているとの話がありました。
本来は内密に行われる昇級試験ですが、メンバーは誰が受けるのかは知っています。年度末の2月にプレゼンの練習したり、資料を作っているのでバレバレです。
今年の合否の通知が遅いことを知らないメンバーは、私に「元気出せよ」の空気を出してきます。
結果待ちで、欽ちゃんの仮装大賞を思い出す
「もう不合格でもいい。はやくハッキリさせてくれ」
これ以上待たされるのはモヤモヤする。
中級レベルの等級試験を受けた同僚には通知が来ていたとの情報は回ってきました。
今年は中級でも不合格者は数名出たみたいです。
何故、私のところには通知のメールがこないんだろう?
- 不合格者には通知は来ないルール変更
- なかったことにされている
- 欽ちゃんの仮装大賞状態になっている
1、2は考えたくなかった
欽ちゃんの仮装大賞で、幼い子供がギリギリ不合格になり悲しそうにしていると、欽ちゃんが「頑張ったよ~押してあげてよ~」と審査員におねだりしている状態なのだろうか?
以前の私なら、仮装大賞で欽ちゃんのおねだりが始まると「公正な審査なら、潔く結果を受け止めるべき」「おねだりで合格しても嬉しくない」と思っていましたが、今では180度見方が変わりました。
「欽ちゃん 飛べ!走れ!」
「合格は合格だ」
「合格するまで帰らないのは戦略」
「というか、俺なら泣くぞ」
同僚にこっそり結果を聞いてみる
本来は、試験の合否を本人に直接聞くのはタブーですが、私と同じ等級を先に受けた同僚にこっそり話を聞いてみると
「もうその話はしないでくれ」
とキレ気味な返事をされた。
えっ・・どういうことですか。
面接でボロボロになった私に向かって、聞いてもいないのに「俺は役員と話が盛り上がちゃってさ~」とマウント取ってきたじゃないか。
心のざわつきが押さえられない
自信満々だった同僚が落ち込んでいるのを見て、家で1人になった時に心の苛立ちを隠しきれませんでした。
- 直前で上司にプレゼンのテーマを変更させれたこと
- 質疑応答で想定外の質問ばかり浴びせられたこと
自分の能力不足が一番の理由だとはわかってはいますが、割り切ることができません。
以前、ざわついた心を落ち着かせるために「タイガーマスクED:みなしごのバラード」を口ずさんでいましたが、今度は「ダメおやじED:愛のテーマ」を口ずさむようになっていました。
妻は昇級試験のことはもちろん知っていて、結果は聞かない様に気を使ってくれていましたが、「ダメおやじED:愛のテーマ」を口ずさんでいる私に向かって
「あなた、結果はどうでもいいけど感謝を忘れちゃだめよ。今の会社は、上司にスカウトされたから転職できたんでしょ?自分1人じゃ、運命は変えられないのよ。できることを精一杯すればチャンスは何回でもくるわよ」
そうは言われましても・・
「今までダメダメで失敗ばかりしてたくせに、何をいまさら怖がるの?いつからそんなに偉くなったの!」
ダメは一回にしてほしかったが、うん。妻の言うとおりだ。
無職の時の地獄の苦しみに比べたら、今の悩みなんて幸せ過ぎる。ウジウジ考えるのは、チャンスをくれた上司や、私を支えてくれた同僚や家族に申し訳ない。
もう気にしないことにします。
昇級試験に合格しました!
妻に叱られて数日後、昇級試験合格のメールが来ました。
やはり合格ギリギリだったらしく、上司が長文の推薦状を提出してくれており、顔見知りの役員も合格させるために、加点する材料を引き出してくれていました。
本当によかった。
少しでも恨み節を呟いた自分が恥ずかしい。
職場では不合格だった同僚もいるため、合格を秘密にして喜びを出さない様に平常心でいましたが、会議の際に上司が「昇級した高給取りの○○さんです。飲み会では気前よく奢ってくれると思いますので、誘ってあげて下さい」といきなりバラされた。
家族に報告すると「よかったね!」「おめでとう!」と子供達にお祝いされて感動した。妻から「お祝いで何かしてほしいことない?」と言われたので
来月の給料日に、家族揃って「シン・仮面ライダー」を観に行こう!と提案すると
家族一同:「それは、興味ナシー」
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