タマゴ鳥を探しに大阪市立自然史博物館へ行ってきました①

2022/06/24

探してタマゴ鳥

t f B! P L




私が出会った謎の鳥「タマゴ鳥」のお話
thumbnail
見たものはしかたがない それは、私が30代の頃に出会った奇妙な鳥のことです。長女と一緒に見た時の衝撃は忘れません。生きて歩いており、生物学的にあのような大きさと形状が存在できるのかと驚きました。
https://searcheggbird.blogspot.com/2022/03/eggbird1.html

タマゴ鳥の調査に関しては目撃証言しかありません

目撃した背景や時代、目撃者の知的要因、性格要因、知的能力要因、被暗示性要因も影響します。調査をする上で、動物学、科学的調査、認知心理学、民俗歴史学、あらゆる視点からの謎解きを試みますが、先入観や固定観念にとらわれては、正確な調査は不可能となります。

ここで、タマゴ鳥調査の基本理念を明確にしておきます。

タマゴ鳥調査の基本理念
  1. 中立公平を保ち、すべてをゼロの視点で観る
  2. 誰もが事実と認める物証、客観的事実に基づく「現象鑑定」を優先する
  3. 正偽の判断は客観的事実を優先し、自己判断をした場合は理由を説明する

大阪市立自然史博物館レポート

情報開示は慎重にしたいのですが、これを開示しないと調査報告ができません。

私がタマゴ鳥を見たのは大阪です

タマゴ鳥は正式な学術名ではなく、地域の子供達が呼んでいた名前です。その鳥が何の鳥であるかはわかりません。

その鳥の正体を調査するのがこのブログの目的です。

大阪府内で「タマゴ鳥」に容姿が似た鳥がいるか調査するには、個人の活動では範囲が広すぎるので、動物学の論文を参考にして範囲を絞っていきます。

タマゴ鳥の真相を求め、大阪市立自然史博物館で開催されていた「日本の鳥の巣とタマゴ427 ~小海途銀次郎 鳥の巣コレクションのすべて~」に行ってみました。


大阪市立自然史博物館 http://www.musnh.city.osaka.jp/tokuten/2022birdnest/index.html

大阪市立自然史博物館に行くのは久しぶりです。無料招待チケットを子ども会からもらったので、末っ子を連れて行ってきました。


展示フロアは広くはありませんが、鳥の巣やタマゴが沢山あります。

小海途銀次郎さんは(大阪府河内長野市在住)は、鳥の巣を集めて約60年。そのコレクションは、日本産の鳥類を中心に168種427点に及び、日本最大で学術的に非常に価値の高いコレクションです。

これが個人のコレクションとは・・小海途銀次郎さんはすごい。

入り口には、タカ目の猛禽類ミサゴのはく製と、木で作られた立派な巣がお出迎えしてくれました。


😉<家族の小話>

ミサゴは遥か上空を飛んでいる所しか見たことないので、実物が大きくてびっくり。末っ子は「私だったら、捕まってお空にぴゅーっと連れていかれて、あの巣の中で助けてーってなるかもしれない」と興奮気味。

私が「ママは北海道の田舎育ちだから、ゲゲゲの鬼太郎みたいにミサゴに乗って学校に行ってたんだよ。ミサゴは友達!怖くないよ」と末っ子に冗談を言っていると

仲良く並んで ミサゴヘリコプター乗るんやで

嫁は「そんなわけあるかい!乗ってたのは向かいの山の子供や。それにミサゴはアホやから、カラスを使ってたわ」と言い返してきた。

「そうか。それは、すまなかった」

私はボケ専門なので、ノリツッコミのボケを返されると反応が出来ない。それ以降、話が膨らむことも無く淡々と観覧を続けた。


カラスは巣作りにビニールやハンガーを上手に使っています。私が働いている職場付近のカラスは、サドルのクッションを使って居心地の良い巣を作っているのでしょう。


小枝や枯れ草を上手に編んで蜂の巣のようです。鳥も住まいのコーディネートには時間を掛ける様です。

メジロと巣
街でメジロを見たら今日は良い日だなって思います。体に比べて巣はかなり小さい・・都会のマンション暮らしのようです。

写真左 カッコウと巣

カッコウは警戒心が強いので姿をまともに見たことは無かったのですが、お姿を見れて光栄です。キツツキみたいに木の中に巣を作っているんですね。


アオサギ
お馴染みのサギです。河畔林や神社の森に巣を作っていました。


アミューズメントパークのアトラクションような鳥の巣。

滑り台やターザンロープで遊ぶのだろうか?

末っ子もこれには興味津々。

👉ワンポイント

家の庭やベランダで鳥が巣作りをした時、巣を撤去できるのは、巣作りを始めたときだけです。

これは環境省の「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」で定められており、卵やヒナのいる巣の撤去する場合には、市町村の許可が必要で、勝手に撤去できない決まりとなっています。

卵やヒナがいたら流石に可哀そうですよね。

全国鳥類繁殖分布調査からタマゴ鳥を考察する

このイベントではキジのはく製も展示されており、特別後援会の「全国鳥類繁殖分布調査でわかった日本のそして大阪の鳥の現状と変化」の講義もあります。これは今後のタマゴ鳥調査で大いに役に立つ参考資料です。※詳細はYouTubeでも配信されています。

タマゴ鳥の可能性が一番高いのはキジです。

私がネットや図鑑で調べた際、大きさと色が似ていたのはキジしかいませんでした。「日本の鳥の巣とタマゴ427 ~小海途銀次郎 鳥の巣コレクションのすべて~」で専門家の資料や講義、展示物を拝見して、キジであるかないかの確証がほしかったのです。

  1. キジの実態を検証できる
  2. 目撃場所とキジの分布図を照合
  3. 大阪に生息する野鳥を絞り込める

講義でわかったことは、日本で繁殖記録のある鳥は250種類以上ですが、大阪府では100種います。この100種の中でタマゴ鳥と色や大きさが似ているのは、やはりキジしかいません。

それでは、キジの分布図とキジの実物を見てみましょう。

参照: 和田の鳥小屋より キジの繁殖 (city.osaka.jp)

タマゴ鳥は野生のキジなのか?

キジは日本の国鳥に指定される鳥で、生息地は「草原」「平地」「林」「農耕地」を中心に、市街地に現れることもあります。体長はオスが80㎝、メスが60㎝ほどです。
キジの夫婦

タマゴ鳥と野生のキジの相違点

体の色は深い緑で、頭部や鶏冠は赤色。大きさも同程度と一致する項目が多いのですが、博物館ではく製を見ると印象が大きく違いました。見る角度や、見える範囲で変わってくるのかと試しましたが、「これじゃない感」は拭えません。



決定的な違いは体型です。タマゴ鳥が尾の無いバスケットボールの様な球状であったのに対して、キジは流線型のラグビーボールで尾が長いのが特徴です。また、顔付や鶏冠にも大きな違いがあります。

タマゴ鳥の鶏冠は棒状で孔雀のような形をしてのに対して。野生のキジの鶏冠は目の周りの肉垂れになっておりニワトリの様です。

次に、私がタマゴ鳥を見聞きした地域はキジの生息域にはなっておらず、地元や周囲の人からキジを見た情報は一切ありませんでした。

また、キジは警戒心が強く、市街地や人の多い所に姿を見せません。

以上のことから、幼少の頃に見聞きしたタマゴ鳥、私が直接見たタマゴ鳥はキジではないと判断します。

そうすると、タマゴ鳥が日本の野鳥である可能性は極めて低くなります。ペットショップや動物園の檻から逃げ出した海外の鳥、渡り鳥の部類なのでしょうか?

<2021年6月に怪鳥のニュースが話題になりました>

南アフリカに生息する絶滅危惧種の鳥「ミナミジサイチョウ」が5日、千葉県白井市で捕獲された。茨城県内のペットショップから逃げた鳥と同一とみられる。大きな黒い体に長いくちばしが特徴で、関係者の間で「怪鳥」と呼ばれている。

ペットショップ店長らが探していた。店長によると、午後2時半ごろ、従業員らが白井市のビニールハウス脇で発見し、追い込んだところを網で捕まえた。目立ったけがはなく、健康状態は良好という。店から令和元年11月に逃げだし、千葉県柏市や我孫子市などで目撃が相次いでいた。

   「怪鳥」騒動、ついに捕獲 南アの絶滅危惧種 - 産経ニュース (sankei.com)

目撃現場での調査が必要不可欠

厳密に区分をすると、私が見聞きした「タマゴ鳥」はA~Cの3種類です。

  1. 幼少の頃に目撃証言のあった「タマゴ鳥A」
  2. 私が幼少の時に頭部だけ見た「タマゴ鳥B」
  3. 大人になって出会った「タマゴ鳥C」

タマゴ鳥A、B、Cが全て同じ鳥だったという証拠も根拠もありません。私が確実に目視確認できたのはタマゴ鳥Cだけで、タマゴ鳥Aは伝聞であり詳細は不明です。

集団心理の妄想なのか、何かの鳥の誤認であったのか、ペットショップや動物園の檻から逃げ出した海外の鳥なのかはA~Cを個別で調査する必要があります。

ネットや博物館での調査だけでは真相に近づけません。

そこで調査の基本である「現場、現実、現物」に習い、タマゴ鳥のスタートである、故郷に30年ぶりに帰って調査をしてきました。

次回は、「タマゴ鳥A」の徹底調査を報告します。

30年ぶりの生まれ故郷で調査開始

プロフィール

自分の写真
謎の未確認生物「タマゴ鳥」を探している理系サラリーマン奮闘記。オチは最後です

注目の投稿

私が出会った謎の鳥「タマゴ鳥」はじまりの話

謎の鳥タマゴ鳥とは 見たものはしかたがない

最新の投稿

QooQ