私が出会った謎の鳥「タマゴ鳥」のお話
タマゴ鳥の調査に関しては目撃証言しかありません
目撃した背景や時代、目撃者の知的要因、性格要因、知的能力要因、被暗示性要因も影響します。調査をする上で、動物学、科学的調査、認知心理学、民俗歴史学、あらゆる視点からの謎解きを試みますが、先入観や固定観念にとらわれては、正確な調査は不可能となります。
ここで、タマゴ鳥調査の基本理念を明確にしておきます。
- 中立公平を保ち、すべてをゼロの視点で観る
- 誰もが事実と認める物証、客観的事実に基づく「現象鑑定」を優先する
- 正偽の判断は客観的事実を優先し、自己判断をした場合は理由を説明する
大阪市立自然史博物館レポート
情報開示は慎重にしたいのですが、これを開示しないと調査報告ができません。
私がタマゴ鳥を見たのは大阪です
タマゴ鳥は正式な学術名ではなく、地域の子供達が呼んでいた名前です。その鳥が何の鳥であるかはわかりません。
その鳥の正体を調査するのがこのブログの目的です。
大阪府内で「タマゴ鳥」に容姿が似た鳥がいるか調査するには、個人の活動では範囲が広すぎるので、動物学の論文を参考にして範囲を絞っていきます。
タマゴ鳥の真相を求め、大阪市立自然史博物館で開催されていた「日本の鳥の巣とタマゴ427 ~小海途銀次郎 鳥の巣コレクションのすべて~」に行ってみました。
大阪市立自然史博物館 http://www.musnh.city.osaka.jp/tokuten/2022birdnest/index.html
大阪市立自然史博物館に行くのは久しぶりです。無料招待チケットを子ども会からもらったので、末っ子を連れて行ってきました。
ミサゴは遥か上空を飛んでいる所しか見たことないので、実物が大きくてびっくり。末っ子は「私だったら、捕まってお空にぴゅーっと連れていかれて、あの巣の中で助けてーってなるかもしれない」と興奮気味。
仲良く並んで ミサゴヘリコプター乗るんやで |
小枝や枯れ草を上手に編んで蜂の巣のようです。鳥も住まいのコーディネートには時間を掛ける様です。
メジロと巣 |
写真左 カッコウと巣 |
カッコウは警戒心が強いので姿をまともに見たことは無かったのですが、お姿を見れて光栄です。キツツキみたいに木の中に巣を作っているんですね。
アオサギ |
👉ワンポイント
家の庭やベランダで鳥が巣作りをした時、巣を撤去できるのは、巣作りを始めたときだけです。
これは環境省の「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」で定められており、卵やヒナのいる巣の撤去する場合には、市町村の許可が必要で、勝手に撤去できない決まりとなっています。
卵やヒナがいたら流石に可哀そうですよね。
全国鳥類繁殖分布調査からタマゴ鳥を考察する
このイベントではキジのはく製も展示されており、特別後援会の「全国鳥類繁殖分布調査でわかった日本のそして大阪の鳥の現状と変化」の講義もあります。これは今後のタマゴ鳥調査で大いに役に立つ参考資料です。※詳細はYouTubeでも配信されています。
タマゴ鳥の可能性が一番高いのはキジです。
私がネットや図鑑で調べた際、大きさと色が似ていたのはキジしかいませんでした。「日本の鳥の巣とタマゴ427 ~小海途銀次郎 鳥の巣コレクションのすべて~」で専門家の資料や講義、展示物を拝見して、キジであるかないかの確証がほしかったのです。
- キジの実態を検証できる
- 目撃場所とキジの分布図を照合
- 大阪に生息する野鳥を絞り込める
講義でわかったことは、日本で繁殖記録のある鳥は250種類以上ですが、大阪府では100種います。この100種の中でタマゴ鳥と色や大きさが似ているのは、やはりキジしかいません。
それでは、キジの分布図とキジの実物を見てみましょう。
参照: 和田の鳥小屋より キジの繁殖 (city.osaka.jp)
タマゴ鳥は野生のキジなのか?
キジの夫婦 |
タマゴ鳥と野生のキジの相違点
「怪鳥」騒動、ついに捕獲 南アの絶滅危惧種 - 産経ニュース (sankei.com)
目撃現場での調査が必要不可欠
厳密に区分をすると、私が見聞きした「タマゴ鳥」はA~Cの3種類です。
- 幼少の頃に目撃証言のあった「タマゴ鳥A」
- 私が幼少の時に頭部だけ見た「タマゴ鳥B」
- 大人になって出会った「タマゴ鳥C」
タマゴ鳥A、B、Cが全て同じ鳥だったという証拠も根拠もありません。私が確実に目視確認できたのはタマゴ鳥Cだけで、タマゴ鳥Aは伝聞であり詳細は不明です。
集団心理の妄想なのか、何かの鳥の誤認であったのか、ペットショップや動物園の檻から逃げ出した海外の鳥なのかはA~Cを個別で調査する必要があります。
ネットや博物館での調査だけでは真相に近づけません。
そこで調査の基本である「現場、現実、現物」に習い、タマゴ鳥のスタートである、故郷に30年ぶりに帰って調査をしてきました。
次回は、「タマゴ鳥A」の徹底調査を報告します。
30年ぶりの生まれ故郷で調査開始 |
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