パパは将来は何になりたかったの?
子供から聞かれた時に、父親は何と答えるのが正解なのでしょうか?
①正直に答える
②今の職業を答える
③「~ちゃんのパパになりたかった」
④答えない
①~④に正解はありません。
実は、父親の答えに意味は無いのです。
父親があれこれと答えるよりも
子供の将来の夢を詳しく聞いてあげてください。
小学2年の娘に「パパは将来は何になりたかったの?」と聞かれた
厳しい質問だ
私の小さい頃の夢はパイロットだった。飛行機を操縦して世界中を飛び回りたかった。今は工場勤務の下っ端管理職である。
正直に答えて「何で今は違うの?ねぇねぇ?」と返されたときに、胸が潰れるほど痛くなる。今の自分を否定している気がするからだ。
娘はどこまでのレベルを要求しているのだろう?
面白く答えて様子をみることにした。
私「そうだねーアラブの石油王かな。」
娘「何?」
私「えっ・・・・」
子供にアラブの石油王は通じなかった。
これからアラブの石油王の説明をするのには時間が掛かる
アラブはエジプトらへんにあって、
石油王は生まれつきの大金持ちで
超高層マンションの屋上に住み、ガウンをいつも着ていて、竹輪のような指輪を嵌めて、フカフカのスリッパを履いている。
夜にはライオン像の口からお湯が出るジャグジーに入り、超高層のビルから「人が蟻のようだ」と下界を見下ろして、ワインを飲んでくつろいでいる。
泥棒が襲ってきたら「金はいくらでもやるから命だけは助けてくれ」と命乞いをするふりをして、銅像の隠しボタンをポチっと押す。すると床がパカッと開き、泥棒を落とし穴に叩き落すのだ。
落とし穴の上から「私を甘く見ない方が良いよ」とグフグフ笑って葉巻を吸い出す云々・・・
ー身近なネタが無難だと感じたー
私「鬼滅の刃の禰豆子ちゃんの声優かな?」
娘「なんでー なんでー」
私「ウゥーだけしか台詞がないやん」
娘「違う違う。そんなのじゃなーい」
(娘はややウケ 調子に乗ってかぶせてみる)
私「じやぁ、紫の薔薇の人かな?」
娘「はぁ?何それ」(険しい顔)
古かったか。少女漫画ならOKだと思っていたが失敗した。
雰囲気が悪くなったが、娘から話を変えてくれた。
娘「私はパテシェだよ」
私「あーあれ、それはいい夢だね」
実は、私はパテシエを詳しくは知らなかった。イタリアンシェフ?外国の料理を作る人?そんなイメージでしかない。
私「魚とか触れないのに大丈夫かな?」
娘「そんなことしないよ」
これ以上、会話がかみ合わないと家庭が崩壊する危険があったため、嫁にパテシェの意味を教えてもらった。
嫁「ケーキ職人よ」
私「可愛いケーキ屋さんになれるよ。」
娘「今度はパパの番だよ」
話は終わったんじゃないのか?もうふってこないと思っていたのに
私「パパはね、パイロットでね・・云々」
娘は聞いておらず、つまらなそうに漫画を見だした。
子供は自分の夢を聞いてもらいたい
実は子供は父親の答えに興味はありません。自分の夢を聞いてほしくて話を振っているだけなのです。私は気付かずに余計なことを答えて娘の期待に応えられなかった。あの場合は、パテシェのことをよく聞いてあげるべきでした。「なんでパテシェがいいの?」「パテシェになったら、どんなケーキを作りたいの?」娘の夢をより具体化して聞いてやれば良かったのです。
子供にとって「将来の夢」とは、普段の生活を通して素朴な感動を体験する中で自然発生的に芽生えるものです。
親は素朴に芽生えた夢を大切にして、自分の価値観から揶揄したり否定したりせず、無条件に受け止めてあげることが望ましい。
子供の本気度は、夢の実現に向けて具体的に努力しているかどうかを聞いてあげてください。
娘の場合は、昔やっていた少女アニメの主人公がパテシェで、みんなを幸せにするから好きだと言っていたらしい。何年か前のアニメであるが、娘はそれからも休日になれば、嫁と一緒にパンケーキを作って喜んでいる。
その多くは失敗するだろうが、小さな成功もある。その体験を繰り返していくことで、物事を最後までやり通すことの大切さや喜びを感じて、少々の困難があっても乗り越えて成長する術を身に付けていく。
父親は将来の夢を語る子供の自主性を尊重し見守ってあげよう。
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