ビジネス書が巷で溢れている
ビジネス書は毎月新刊が発行されており、年間10000種類もの新刊が発刊されている。世の中、成功したい人だらけだ。
私は若い頃、書店で気になる新刊が出れば毎月買っていた。買っていたビジネス書は仕事術、自己啓発、経営理論、マーケティング、経済学など、幅広いジャンルに及ぶ。
20代の頃に買ったビジネス本
個々の題名は曖昧だが、以下の内容の本である
・仕事が早くなる仕事術
・~代までにはやっておく最低限のこと
・マーケティングの方法
・報連相の仕方
30代からは自己啓発のジャンルも読むようになった
・いい人なんだけれど言われる人は、いい人をはるかに覆すような欠点を持っている
・愛は金で買えないかもしれないが、金が無くなると確実に愛を失う
・生きづらい世の中で自由に生きるのも生きづらい
・社会は厳しいが、頑張る人には優しい
40代からはビジネス書は買わなくなった
本を買うのはISO専門書、資格取得の参考書になった。
どうしてビジネス書を買わなくなったのか?
若い頃は時間を効果的に使う方法、スケジュールの立て方、報連相の仕方等、仕事術に関すものが多く、仕事が効率化したりそれなりに役に立った。
40代になると経験豊富になり「どのスキルが必要か」はビジネス書を読まなくても分かってくる。問題なのは重大な局面で「何を考えるか」「何を決断すべきか」だ。正解は誰も教えてくれないし、何が正解なのかもわからない。
ビジネス書の筆者は、経営コンサルティング、保険会社、商社マンであることが多く、「配属何年目でNo1の業績を上げた」「売り上げを2倍にした」とのキャッチコピーが多い。もちろん優秀な人であるのは間違いなのだが業種や環境が大きく違うため、そこでのノウハウがそのまま参考になり得ることは事は少なかった。
40代以降はビジネス書は一つに絞らず、目標の課題の解決方法を探すための補助的なものと割り切ったほうが良いと思う。
注意しないといけないことは、結果ありきで自分の都合に合わせたタイトルの本ばかり選ばないことだ。「本と俺の考えは一緒だった。それゆえ俺は正しい。周りが間違っている」
承認欲求を満たすために他人の考えを利用し、自己の正当性を主張する行為は己の破滅を意味する。
40代からは専門家の特集記事やTV番組が好きになった
最近よく読むのが日経ジャーナル等のビジネス誌だ。各プロフェッショナルがテーマに沿ってインタビュー形式で行われる対談は面白い。また、専門家のコラムも斬新な切り口で世相を読み解いているので興味深い。
TV版組ではNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」もよく見ている。超一流のプロフェッショナルに密着するキュメンタリー番組で様々な種類の職業を取り上げて、その仕事を徹底的に掘り下げている。
超一流のプロフェッショナルは、日々の仕事の中で何を大事にしているのかわかる。信念を貫いた熱い魂は、ひとつひとつの行動や言動に表れており、美しいと感じるまでに昇華されている。
まとめ
ビジネス書を何冊も買いたくない。膨大なタイトルの中から何を選んでよいかわからない。そんな人に「これだけ読めば大丈夫!」といったおすすめの一冊は無いのだろうか。
大学入試でお世話になった「試験に出る英単語 ターゲット1900」のような本があれば便利だ。さまざまなビジネス書からノウハウを集計し、記述の多かったキーワードを羅列する
<ビジネス成功キーワード ターゲット1900>
「報連相をしっかりする」 :2091回
「相手の立場で考える」 :1874回
赤いフィルムもあれば完璧だ!誰かに作ってほしい。
ネットでもビジネスで成功する情報が溢れている。
もし、AIにビジネス書の膨大なデータを学習させて「成功の秘訣を一つだけ教えてくれ!」と入力すると回答はどうなるのだろうか。
おそらく
「著者の言うとうりにすれば成功する」と答えるだろう
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